組合職員ブログ

2008年12月23日

6割以上が「スネかじり」、覆される「親孝行」の概念

人民日報 2008年12月22日

過去10年以上にわたり、中国の都市部では「スネかじり族」という言葉が一種の流行語となっている。青年から中年にまで広がる彼らは、就業・収入の有無、収入水準にかかわらず、依然として両親を頼りに生活している。この現象は、中国の伝統的な「親孝行」の概念を根底から覆している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

中国老齢科学研究センターの調査によると、現在中国国内では65%以上の家庭に「スネかじり」現象がみられ、息子・娘が両親の面倒を見ているのは30%前後にすぎない。ある学者は、就職競争の激化、一人っ子が成人になることに伴い、中国国内の「スネかじり族」は今後もさらに増えると予測しており、今後十数年の間に高齢化社会に突入する中国にとって、「スネかじり族」の存在は未来の中国家庭生活の「最大の破壊者」に成りうるという。実際に、「スネかじり」はすでに一種の家庭内現象から、深刻な社会問題になっているのだ。

「スネかじり」の存在は家庭と切っても切り離せない現象だ。中国の多くの父母達は一種の誤った考え方をしている。自分達の一生の努力は子供の幸せのためであり、自分達が若い頃獲得できなかった品々すべてを、自らの子供に持たせたいと願っている。

このような過保護を受けた子供は往々にして、独立意識に欠け、社会適応能力に乏しく、また家庭や社会での責任感に欠けている。すなわち、個人の社会化の段階で、彼らはいまだに精神的に「断乳」されていないのであり、社会化された中での独立した人格や個性の形成過程が終わっていないのだ。精神的に、いまだに「産着」に包まれていると言える。

さらに、中国の社会および文化の変遷がもたらした物質的文化の発展と精神的文化の発展との深刻な不協和音が、多くの人々を文化的に「変わり者」にさせたと言える。高額消費・過度の消費・消費の享受・これ見よがしの消費などが青年層の間で日常茶飯事となり、都市部の青年・中年層は経済生活が満たされないために「スネかじり」を行っている。

「スネかじり」は個々人の間に発生しているものだが、そこには深刻な社会的背景がある。両親に自宅を購入してもらうのは、都市部の青年・中年層の「スネかじり」のひとつの典型だ。筆者は、「住宅ローンが払えないためにスネかじりをする」いうことはあくまで表層的な現象であり、「不動産価格が高すぎる」ということこそがこの問題の本質だと認識している。

ただ、住宅購入が難しい現状には、消費者側の心理的要因も存在する。「自宅購入スネかじり」達は自身の経済能力を顧みず、自宅購入に固執し、他人よりもより大きく、より豪華な住宅が買いたいと願い続けている。他人よりも高級な住宅の購入は時に、自らの尊厳が満たされないことを補う方式とさえなっている。

中国の一般市民が、結婚の際に自宅を購入し、高級な家具を買い、披露宴で贅の限りを尽くすために、自身のみならず、両親の一生かけて積み上げてきた貯蓄さえも食いつぶすのはこのためだ。だが「スネかじり」の問題には当然、就職難や社会保障不備などといった原因があることも見逃せない。
posted by 元組合職員 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。