組合職員ブログ

2008年01月30日

[イチゴ農家]中国人実習生と雇用めぐりトラブル

毎日新聞 2008年1月29日

栃木県都賀(つが)町のイチゴ農園「長苺(ちょうぼ)園」が昨年12月、「不作で仕事がなくなった」との理由で中国人実習生5人を解雇し無りやり帰国させようとしたところ、「栃園(とちえん)会事業協同組合」(江田一之理事長)に加入する長苺園などイチゴ農家7軒(都賀、芳賀(はが)、二宮の3町)の実習生計15人が逃げ出し、逆に、過去3年の未払い賃金として計約5225万円分の支払いを求めるトラブルになっている。

関係者の話を総合すると、15人は中国山東省と黒竜江省出身の男性で、05年春に農業研修生として来日。1年の研修後、今春までの2年の予定で農家7軒で働いていた。昨年12月9日、長苺園が「不作」を理由に勤務する5人に解雇を通知。警備員も同行させバスで成田空港まで連れて行き帰国させようとしてもみ合いになった。

5人は外国人研修・技能実習生の支援をしている全統一労働組合(東京都台東区)に連絡して保護され、この日のうちに他の6農園の10人も合流した。

各農園は同県の最低賃金(約670円)を下回る時給500円の残業代しか払っておらず、労組側は未払い賃金の返還とともに、5人の解雇撤回を求めている。長苺園は強制帰国について「行き過ぎがあった」と認めたが、「解雇は不当ではない」と反論。各農園は未払い賃金については減額を要求し、交渉が難航している。

江田栃園会理事長は「優秀な実習生なら帰す必要はない」と、勤務態度がふまじめだったことを示唆する。一方、実習生の一人で黒竜江省ハルビン出身の張利民さん(34)は「奴隷のように扱われ、見下されている気がずっとしていた」と不満を訴えている。【外国人就労問題取材班】

◇指針、徹底されず

法務省は昨年12月、外国人研修・技能実習生の受け入れ企業・団体に対して「研修手当や賃金の不払い」など不正行為を明記した指針を明らかにしたが、徹底されていない。

冬から春は「とちおとめ」などイチゴ収穫の最盛期。実習生たちは朝5時に起床し、摘み取り、包装作業を午後10時ごろまで続けた。「農家に休みはない」と土日も働いた。

栃園会加盟のある農園経営者(55)は、肉牛を飼育していたが、牛海綿状脳症(BSE)問題の影響で7000万円を借金した。再起をかけてイチゴ栽培を始め、安い労働力と考えて研修生を受け入れたという。

この経営者は「法律の仕組みのことは、行政が教えてくれないと分からない」と残業代の一部が未払いになったことを弁解する。

経営難は深刻だ。しかし、制度を利用する以上、企業同様に労働者として対応することが求められる。

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当組合でも3年前に、鶏インフルエンザの疑いをかけられた養鶏場で働いていた技能実習生が途中帰国となったケースがありました。

代わりの引受先を探したものの見つからず、やむなく当人たちに帰国を告げたのですが、その時に実習生たちが言った言葉が印象的でした。

「会社がどういう状態なのか、自分たちもよく分かっているから、いつ帰国といわれるかと思っていました。社長さんと奥さんには、とてもよくしてもらったから、いる間は一所懸命働こうと、みんなで言っていました。できれば3年いたかったけれど、社長が苦しんでいるのが少しでも楽になるのであれば、帰ります」

日本人も中国人もなく、人と人としての関係がきちんと築けていれば、今回取り上げたような事件には発展しなかったのではないかと思います。
posted by 元組合職員 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(1) | 研修関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-01-30 16:42
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