組合職員ブログ

2008年03月09日

メード・イン・研修生:/5 かんきつ畑 /愛媛

毎日jp 2008年3月6日

◇農業の技術移転目標に

「あれはもうかずら山だ」。西予市明浜町のかんきつ類の段々畑。デコポンを植えるための整地作業を終え、トラックを運転する斉藤達文さん(60)は目線を山々に向けた。ミカン畑などに交じり、働き手をなくし、かずら(つる類)や雑草に覆われた区画が点在する。かくいう斉藤さん一家も、7年前からフィリピン人研修生らを仕事のパートナーにしている。

同町でかんきつ類や野菜を生産・販売する農事組合法人「無茶々園」(宇都宮俊文代表理事、74年設立)は、約80戸の農家によるグループ。全国に先駆けてオーガニック(有機栽培)のミカン作りに挑み、現在はかんきつ類だけで毎年約1200トンを全国の家庭に届けている。

今、同園は高齢化などによる働き手不足に直面している。県農産園芸課によると、県内の温州(うんしゅう)ミカンの栽培面積は75年の2万2100ヘクタールをピークに、06年には7990ヘクタールと約3分の1にまで減少。減った多くが耕作放棄地となっている。同町内でも高齢化した農家が知人に土地を貸すケースが急増。斉藤さんも「(他人から頼まれた)小作の面積が50%を超える農家も多い」と話す。

同園は01年よりフィリピンやベトナムから研修生を受け入れ、現在は8人が各農家のかんきつ畑で仕事をする。機材で土を耕すところから始め、葉のせん定、果実の収穫、発送まで家族同様に働くという。「彼らはまじめでよく働く。新しく後継ぎの長男が現れたようなもの」。同園の西野知さん(61)はうれしそうな表情で話す。

同園の受け入れを担当するアグリビジョン協同組合は、農業の技術移転を目標に掲げる。中田圭一代表はフィリピンの現地事務所やモデル農場づくりも進めており、「愛媛発の国際貢献になれば」と話す。1年目で毎月4万円、2、3年目は約10万円で雇える単純労働者ではないとクギを刺す。

しかし同園の関係者らの心境はさまざまだ。「先祖の畑を絶やしたくない」、「安いコストの労働力がほしい」、「働き手となる跡継ぎがいない」……。さまざまな思惑が混じり合って、研修生という選択をしているのが現実だ。
posted by 元組合職員 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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